第21話 本音で話そう! 口腔内スキャナーはガチでどこまで使えるの?

第21話

本音で話そう!口腔内スキャナーはガチでどこまで使えるの?

口腔内スキャナー(以下IOSとする)にまだ半信半疑の人が多い中、使ってる人からの生の声はちゃんと届いているのだろうか?

私は本音でしか話さない。
私のセミナーに参加して頂いた人ならわかって貰えると思うが、結構思っている事を話しちゃうタイプの人間です。笑

結論からいうと、正直IOSはガチで思った以上にすごいです。
最近はIOSの印象とセットが毎回楽しみで仕方がありません。

もちろん技工所デンタルバイオビジョンさんの辻さんのおかげですが、歯科診療がとても楽になりました。

印象が歯科治療においてかなりのウエイトになっていたことを改めて感じます。
印象時間が半分ぐらいになりましたね。

そして患者様も楽だと思います。
シリコン印象の硬化時間の五分間は患者様にとって苦痛の何者でもありません。
しかもマージンに気泡が少しでも入ってしまうと、やり直しにまた5分。。。

患者様の為に一生懸命、取り直せば取り直すほど、患者様には下手だと思われてしまい、お互いに損をするという。。。
なんだろうこれって、ずっと思ってました。。。

私達は一回の印象に5分がかかるのが当たり前、そういう物だと思ってしまってませんか?
もうこの認識を改める時代がやってきました。30年以上、いやもっと長い年月、この当たり前がまかり通って来ましたが、もう終わります。

スタッフも楽になりますね。印象剤の後片付けや模型などの技工物も郵便物で送らずにデータを送れば終わりです。

当院は全て自費診療なので、シリコン印象が大半でしたが今は可能な限りIOS(口腔内スキャナー)でしています。

でも、できないケースもあるのも事実です。
それには3つの理由があります。

①縁下の深いケース
②技工物の種類によるもの
③私の経験不足

現在、私が避けているケースをまとめると

①縁下の深い、多数歯

これもプロビジョナルの調整と歯面ロックやマスク機能を順番に使い、エアーかけながらやればできるのかもしれません。
縁下の深い少数歯の場合は単冠用の個歯トレーでとって、シリコン印象を郵便で送り、データは別に送ります。

②ハイブリッドインレー

これは穴でした。
大きいMODインレーとかは何とかできるのですが、小臼歯のMOインレーやODインレーはまだ難しいそうです。
これを考えるのに、ハイブリッドとジルコニアの比較で考える必要があります。
 
ハイブリッドインレーはスプルーを咬合面やコンタクトに対して大きく設定しないといけない。
なぜなら小さいとミリング時に落ちてしまう。なぜジルコニアインレーはできるのか?
それは硬いことと、20%大きい状態でミリングし、そのあと焼いて収縮させるのでミリングで落ちないそうです。

なるほどと思いました。
でもどうにかして欲しい所です。

③私の経験不足

私は今、症例の幅を広げていってます。
インプラント6本ケースやインプラントと天然歯のコンビネーションケースなどをどんどんやってます。

ただ、私が手をださない縁下深めの多数歯も
実際に山羽先生は綺麗に印象されてます。
あの印象を苦もなくされているのはさすがだと思います。
京都の窪田先生もめちゃくちゃ綺麗です。本当にあのお二人の症例は参考にさせて頂いております。

私はこれから、こういったデジタル歯科治療を皆さんに分かりやすくお伝えする事に専念していこうかなと考えています。

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