第28話 〜松井先生の100%自費開業〜 自費開業に至るまでの物語

第28話

〜松井先生の100%自費開業〜 自費開業に至るまでの物語

前回の投稿に続き、過分なご紹介を頂きまして大変恐縮ではございますが、私の自費開業に至る経緯や経営戦略について少し、ご紹介させて頂きます。
拙い文章ではございますが、最後まで読んで頂けますと幸いです。

私が開業したのは、38歳と少し遅いスタートとなりました。
と言うのも慎重な性格な故、なかなか開業に踏み出せなかったと言った方が正確かもしれません。
テナントを探し始めて2年ぐらいした頃に、友人の紹介で中松尾さんに出会いました。

今までの業者さんは、ただテナントを紹介してくれるだけで、どこか物足りなさを感じていましたが、中松尾さんは、開業に関するデータを全て数値化して説明してくれるので、誰よりも説得力があり、物件を選ぶ基準や理由も明確でした。

そして、ただテナントを紹介するだけでなく、どのような診療がしたいか?将来どうなりたいか?まで未来を見据えた開業を一緒に考えてくれることに感銘を受け、信頼のおける方だと確信した私は、中松尾さんで開業しようと決意しました。

元々、私は自費傾向が強い医院に在籍していたため、自然と少ない患者様を、時間をかけて診ていくスタイルでした。
本心では自費だけで開業できたら理想的だとは思っていましたが、そのような医院を見たこともないし、そんな事は夢物語だと思っていました。
そんな中、中松尾さんから自費だけで開業しているGPの先生がいるので、会ってみないかとお声がけを頂き、お会いしたのが岩下太一先生でした。会うや否や、岩下先生のマインドやモチベーション、物事の考え方、全てにおいて圧倒され、人その物のスペックが違うと感じた私は、より自分には自費開業は無理だと実感したのを覚えています。

ただ私の信念は、人に喜ばれる治療、無責任な治療はしたくないという思いがあったので、時間を極力取れるよう、保険4割、自費6割の医院を作ろうと決め、開業していくことになりました。

なるべく岩下先生のエッセンスを取り入れるべく、HP作りには、開業前から力をいれ、全ての文言は自身で考え、自分の言葉で患者様に伝えるようなHP作りを行いました。
今までに治療した症例などもHPにアップして、とうとう2021年1月4日、開業初日を迎えました。

残念ながら開業前に仕掛けたHPは、あまり功を奏さずお問い合わせも、数件の予約しか入っていない状態でした。

しかし、内覧会もしていないにも関わらず、開業初日に電話がひっきりなしにかかってきたのですが、そのいずれも急患対応となる内容でした。

予約が入っていない状況で、お問い合わせがあることは本来喜ばしいことではありましたが、急患対応に追われる中で、本当に自分がしたい診療とのギャップに開業してから気づいてしまったのです。

前回の投稿でもありましたように、私は自分で体験して頭を打たないと分からないタイプで、少し頑固なところがありますが、まさにその開業初日に頭を打ってしまいました。

次回に続きます