第29話 〜松井先生の100%自費開業〜 松井先生のガミースマイル治療との出会い

第29話

〜松井先生の100%自費開業〜 松井先生のガミースマイル治療との出会い

前回の続きです。

その日の夜に、岩下先生と中松尾さんそれぞれに電話をし、その思いを打ち明けました。

もう自分では、自費100%で行くしかないと心では思っていたのですが、なんせ成功するイメージが持てていないため、その不安な背中を押して欲しくてお二人に電話をしました。

お二人とも答えは、一緒で「やったら良いじゃないですか!」と、、

あまりにも簡単に言われたので、拍子抜けしましたが、この2人がいれば自費100%でいけるのではないかと、根拠の無い希望を持ち始め、開業2日で保険診療を休止することを決意しました。

ただ急な方針転換のため、残された期間は多くはありませんでした。税理士さんとの約束で運転資金が1000万を切ったら保険診療を再開して下さいと言われ、固定費などを考えると残された時間は2ヶ月でした。

この2ヶ月で自費集客を成功しなければ、自費開業は諦めるとボーダーラインを決めました。

ここからの2ヶ月は、元に戻りたくない一心で、死に物狂いで手を打ちました。
医院前にインビザラインの置き看板を作ったり、半径5キロ圏内に入れ歯のチラシを何千枚と配り、インスタ広告をかけたり、様々な手を打ちました。

ただこれのどれもあまり反応が見られなかったのですが、開業前に作成していた1つの症例ブログの閲覧数が急激に上がっている事が判明したのです。

それが、歯冠長延長術を行ったガミースマイル症例でした。

たった1つの何気無い症例でしたが、ホームページ作成を担当して頂いていた福さんの助言もあり、このガミースマイルに全てを賭け、力を注いで行くことにしました。

まずはGoogle広告用にランディングページの作成を行い、リスティングをかけていきました。すると徐々にガミースマイルのお問い合わせが増え始め、少しずつ成果が見られるようになり、今まで何一つ結果が出ていなかった状況に、一筋の光が見え始めるようになりました。

ここからは、今までが嘘のように鰻登りに問い合わせが増え始め、ボーダーラインの2ヶ月後には、損益分岐点をガミースマイル治療でなんとかクリアーすることができるまでになりました。

症例数が増えると共に、カウンセリングにも説得力が出始め、患者様の信頼も得られるようになりました。

そして何より治療結果に喜んで頂ける患者様の反応が嬉しくて、もっと喜んで欲しいと言う思いから、ガミースマイル治療に没頭していく事になりました。

次回に続きます。