第33話 よくある質問No1 口腔内スキャナー何を買ったら良い? (後編)

第33話

よくある質問No1 口腔内スキャナー何を買ったら良い? (後編)

Dr. 岩下が7台のIOSを触ってみた感想
(あくまでも私の独断と偏見なので、参考程度してくださいね❣️)

前回の投稿では

①価格帯
②精度

についてお話しました。
続きをいきましょう。

③大きさ

コンパクトさを追求するなら、中国製品がコンパクトですね。
シャイニング3Dのオーラルスキャン3やカグラは持ちやすいし、小さくて使いやすい。
小回りが聞く感じ。少し大きめの電動歯ブラシ(ソニケア)のイメージ。

IOSはドクターだけでなく、衛生士さんも使いますので。手の小さな女性の事を考えると小さくて軽い方が扱いやすいでしょう。

正直、アイテロ、トリトス、プライムスキャンは顔の前や口の中で動かすのには大き過ぎます。
いつも違和感を感じています。
人は慣れる生き物ですが、その前に患者様の立場やスタッフの使い勝手を考える必要がありますね。
(それをメーカーにいうと、カメラの部分がある程度の大きさがいると言われます。パソコンのiPhoneがなぜあの大きさになったかもう一度考えて欲しい。)

④使いやすさ(スピード、ワイヤレスorあり)

撮影スピードは正直、大差なくなってきているように感じます。
(臨床的に使っていて、不便さは感じない程度)
注意が必要なのは、デモの時、撮影するのは「模型」であるという事です。

模型は綺麗な歯形で唾液もない。
よって素早く撮れるのは当たり前。あまり参考になりません。
実際の臨床では、口腔内で撮影します。すなわち、叢生もあり、唾液もあり、ピカピカの銀歯ならそこで光が反射してスタック、撮影が止まることも多々あります。

7台のIOSを模型で撮影する分には全てスムーズに撮れる気がします。
何を言いたいかというと、すみませんが口の中でのスピードに関しては解りかねます。

ワイヤレスに関しては、できればワイヤレスの方が扱いやすいです。当院ではトリオス(ワイヤレス)とアイテロ(有線)を使っていますが、やはりアイテロのコードがねじれていくのと、患者様の胸元や顔に掛かりそうになるのは気になります。

あと海外ではワイヤレスが出ているのに、日本の電波法とか、薬事の問題で日本ではまだ認可が降りてない機種もあります。
そこがどうなっていくのかメーカーに聞くのが良いと思います。

日本での認可の問題で、日本で発売されているのが、海外より2世代遅れているIOSとかもありますし、買った次の月にワイヤレス出るとか嫌ですよね。
世界の兆候にも目を向けていきましょう。

⑤ファイル形式とソフトとの連動

基本的に全ての機種のIOSでStl(色彩データ無し)、Ply(色彩データあり)のファイル形式での書き出しは可能なのでどこの技工所でも補綴物は造れると思います。

あとは、独自ファイルといってラボが3ShapeのCADソフトを使ってるならトリオスのDCMのような独自ファイル形式のまま送り加工しやすいなどのメリットがあります。

以上です。
本当に複雑で各メーカー色々あって難しいですよね!

ここで、皆さんに朗報です!

このデジタル歯科治療関係でみんなに役立てる事はないかと、またDr.岩下は誰にも頼まれていないのに、必死に頑張っているプロジェクトがあります。

デジタル歯科治療をわかりやすく、みんなが楽しく学べる環境を作ります!
お楽しみにぃ!!!

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