第4話
働き方改革〜デジタルを駆使し、スタッフを早く帰す方法〜
前回はサージカルガイドのメリットをお話した。
オペ時間の短縮、プロビまでの流れの大幅な短縮により、来院回数を激的に減らす。トータル何時間の節約になるか? 一年で考えるとどれほどか?
今回は、テクノロジーを使ってスタッフを早く帰すにはどうしたら良いかを考えてみませんか?
私が考えた最もスタッフを早く帰宅させてあげるポイントは「模型レス」にすることだ。
できるだけ石膏を流さないようにするにはどうしたら良いかをめちゃくちゃ考えるのだ。
そもそも、全スタッフが石膏に携わってる時間を合算すると1日に何時間ぐらいか?
1年で考えると何十時間ぐらい?いや、何日か?
石膏流すということは以下の工程が必要
①トレーの試適
②アルジネートの準備と流す→汚れる→掃除必要
③印象
④印象の消毒
⑤石膏ねる→汚れる→掃除必要
⑥固まるの待つ→剥がす
⑦トリミング→掃除必要
まず、ここまでは必須!
さらに技工所に出すなら
⑧ダンボール、梱包材まいて、ガムテープ
⑨集荷表に書く
⑩黒猫ヤマトさんに取りに来てもらう。
何気ない時間をグロスでまとめてみると、結構な時間になることがお分かりだろうか!
もし、口腔内スキャナー(IOS)の印象なら、⑦までは印象採ったら終わりです。
⑩までいくならドロップボックスに入れてメールしたら終わり。
当院では技工指示書もiPadでApple Pencilで書いて一緒にドロップボックスにいれてお終い!
もし、すべての模型をデジタルにできたら模型管理の倉庫が不要となり、場所もとらない。
(当院はまだできてませんが、頑張ります。)
クリニックにおいて、スタッフが模型や印象に携わっている時間は1人でも、30-60分ぐらいあるのではと思う。技工所に送ったり、梱包まで入れると結構な時間だ。
この時間が無くなれば、スタッフを少しでも早く帰してあげられるのでは?
これって離職率低下や求人に繋がりませんか?
残業の時間は無くせそうじゃありませんか?
もちろん、私も普通のアルジネート印象やシリコン印象もします。
でも、私がまず考えるのが、
「これって、スキャンでできないかな?」
この、まずはIOSでできないかなって考える姿勢が、新時代歯医者に必要な思考です。
スタッフに直ぐに「マルモ採っといて」って言ってた私が、まずはその言葉を飲み込んで、「スキャンしておいて」にした。画像上で診断が難しいなら、そこで初めて、3Dプリンターで築成して模型に起こす。
慣れとは恐ろしく、ほとんど画面上で診断できるようになってくる。私もそこに進化し、デジタルに順応していくのだ。
新時代歯医者の合言葉は
「いかに便利な物を利用して歯科ライフを充実させるか」
思考停止をせずに、変化を怖がらない。
進化することをデフォルトにせよ!
皆さんも一緒にやってみませんか?
楽しんだもん勝ちです!
あー、デジタル楽しい、便利ってみんなで言えたらいいですね!