第7話
なんだって!?AIに仕事が取られるって本当?(3Shape 「Auto mate」を例に考えてみよう!)
よく、テレビやネットで
「AIに仕事が取られる」
という事が話題に上がる。
そもそも、便利な物がでてくるたびに仕事の仕方が変わるのは当たり前である。
今どき、大きな田んぼや畑を桑を持って全て耕す事をしないのと同じで、コンバインや田植え機を利用するのは当たり前だ。
でも、おそらくある一定の人達は機械に仕事が奪われたと感じた人もいたと思う。
便利な物は非難するのではなく、どのように利用するかを考えるのが良い。
そもそも奪われる事に怯えている人は、きつい言い方かもしれないが、おそらく仕事が無くなるだろう。
怯えるのではなく利用し尽くすのだ。
AIを使いこなす側に思考をシフトチェンジしていかないといけない。
これからの新時代の人間の仕事は、
「AIが行う仕事のマネージメント」
に移行していくだろう。
ビジネスなら人間はAIに指令をだし、作業は機械やAIにやってもらう。
出来上がったものをお客様の要望にあった形に少し手直しして、納品するのが人間の仕事になる。
すなわちAIや機械に作業をやってもらい、人間は楽して自分の時間を確保するのだ。
空いた時間をどうするか?
その時間を使えば、もっと仕事を受注でき数を増やし稼ぐこともできる。
働きたくない人は自分の時間を充実させるのも良し。
皆さんには変化を怖がらないで欲しい。
新しい事や変化に対して人間はなんとも言えぬ不安を抱く生き物だ。
これは脳の仕組みの恒常性維持機能といい、昨日の自分を今日も繰り返そうとする本能の一部である。
これに逆らう事が成長や進化につながる。
この話を歯科界に当てはめてみよう!
例えば、3Shapeの「Automate」というソフトをご存知だろうか?
デジタルワックスアップをAIがしてくれる。
条件や制限はあるが、大臼歯、小臼歯までできるらしい。
残っている残存歯牙の形を参考に、補綴物の形態をAIがデジタルワックスアップをしてくれる。
さて、このソフトが出てきた時にどのようにとらえるか?
これには2種類の人種がいる。
①技工士さんの仕事が無くなってしまう?
②技工士さんの仕事が楽になる?
これの使い所は、ある程度のデジタルワックスアップをAIにしてもらい、自分の咬合理論に基づいて最後に少し手直しするのが良い。
システムをマニュアル化してしまえば、新人でもでき、おそらくゼロからワックスアップするよりも何分の1の時間でデジタルワックスアップができるだろう。
技工士さんは、もっと多くの技工物を作製できるようになり、高度な診断やドクターとの補綴に関する治療方針の相談などに時間を割けるようになる。
さらに未来を言えば、AIはディープラーニングし、どんどんデータを貯めて進化する。
簡単なケースならAIがある程度ワックスアップしてくれれば、自院で補綴物を造るシステムさえあれば最終補綴物をセットできてしまう。
新時代歯医者はAIができる仕事はAIや機械にしてもらって、自分の時間を確保する。
そして本当にフォーカスしなくてはいけない重要なポイントに時間を費やすのだ!
それがこれからの新時代歯医者が得るべき視点だ!