勤務日を減らす!? どうやって自分に負荷をかけるか?/岩下太一の自費開業日記

勤務日を減らす!? どうやって自分に負荷をかけるか?



多店舗展開を選択肢から外した私は、院内の拡大を選択しました。

ただ院内を拡大しようと考えた場合、1店舗でできる拡大なんてたかだかしれており、チェアーをせいぜい1台増やす事しかできません。

さらにデジタル歯科治療による限界までの効率化です。

これは美容院もそうですが、1つの箱(建物)でできる限界があります。

広さとチェアー台数、1日に見れるお客様の数はメニューによってだいたい決まってくる。
これはオーダーメイドのビジネスでは必ずでてくる問題で最終的に「時間」にいきつくのです。

歯科も自費診療だからといっても限界があり、しっかりとした治療を提供するには「時間」が必ず必要です。

最終的には1つの箱(建物)でのマックスのチェアー台数と時間によってアポイントが決まり、売り上げのアッパーは予測できます。

そこで私の事業拡大として考えた結果が

「勤務日を減らす」です。

「えっどういうこと?逆じゃないの?」

って思うかもしれないので
まずは以下の説明を聞いてください。

例えば、売り上げ2億を保ったまま、院長の勤務日を週5→週4勤務にすると院長の勤務効率としては5/4になります。

すなわち理論的には週5勤務だった自分と比較して、週4勤務の院長の「時間効率」としては2.5億の年商と同じ効果があるのです。

さらに院長の勤務日を週3日にした場合、
2億を保ったままだと、院長の勤務効率は5/3倍になるので、理論的には3.3億になるのです。

この発想が私が考える「1店舗でできる事業拡大」です。
多店舗展開して院長が他の医院にいっているのと同じ感覚です。

この考え方のセンターピンは

院長の報酬は「お金ではなく時間」で支払われるという事になります。

もちろん、以下の問題はあります。

①勤務医の雇用による自分の年収の減少
②優秀な勤務医を雇用する必要性
③自分がいなくても院内が回る仕組み作り
④技術の伝承、教育システム、マニュアル化
などなど

やはり院長がいない分様々な問題は発生しますが、それをいかに解決するかが新たなチャレンジになります。

それが私の「新たな負荷」になります。

当院は上村怜央先生が2023年に入職してくれました。彼は本当に優秀で私は幸せです。

彼とはこの1年、ほぼ毎日、審査診断、分析、クリンチェック、症例相談をしています。

かつ、それぞれが行ったオペの検討会もしています。成長速度半端ないです。

技術の指導や意識の統一、自分の勤務日には最大のパフォーマンスを行えるように全集中して気を抜かずに診療を行えるようにハードルをかすのです。

因みに私は今、週4日の勤務です。
その4日はかなりハードで集中しています。

朝、行くとまずはその日の動きの予習、患者様の次回のアポの確認とその日に追加で何かできる事はないかなど、時間効率をめちゃくちゃ考えています。
 
患者様のチェアータイムの極小化、来院回数の極小化、痛みの極小化、これらの最大効率化を頭がちぎれるほど考えています。
これが私の負荷です。

ここで皆さん思いましたよね?

「勤務日は忙しいかもしれないけど、休み増えてるんだから、負荷は減ってるんじゃないの?」って!

今、私はめちゃくちゃ負荷がかかっています。
焦っています。

次回「私の真の負荷」を説明しますね。。。