第61話 アポイントが埋まっていないと不安?

第61話

2021年、秋。
夏の暑さも和らぎ、少し涼しくなってきた。
過ごしやすい季節の到来。
おかげさまで毎日が忙しくなりチェアーも3台目を導入した。

経営的には順調にみえるが、私の心の中は焦っており「やばいよ、やばいよ!」の出川哲朗状態だった。

その原因は自分でもわかっていた。
それは「アポイントが徐々に埋まってきた」からだ。

「えっ!アポインが埋まってきたら良いのでは?」

と思うかもしれないが、皆さんもう一度よく考えて欲しい。本当にそうだろうか?

アポイントに関しては2種類の先生がいる。

アポイントが埋まっていないと不安な先生。
アポイントが埋まると不安な先生。

同じ不安なのに逆なのが面白い!

ちなみに、私は後者のタイプだ。
では、なぜこのような考え方の違いが生じるのか?

これは、ビジネスモデルの違いから生じる。

自費診療は契約が先にある。
その契約の治療プランを治療の質を落とさずにいかにして来院回数を少なくする事が重要だ。

さらに患者様の数が極端に少ないので、メンテナンスでの売り上げは見込めない。

すなわち、新規のお客様を取り続けないと成り立たないビジネスモデルなのだ。

よってカウンセリングの時間をしっかりとり、審査診断、契約まで時間が必ず必要だ。

治療も時間をかけて行うので、アポイントがスカスカに空いてないと経営が成り立たないのだ。

保険診療は保険のルールがあるので、材料の制限もあり、レセプト平均が高すぎると指導が入る。
上限が決められているので回数を多く来て頂かないと売り上げが上がらないビジネスモデルだ。

メインテナンスや予防も経営的に非常に重要で衛生士さんも稼ぎ頭だ。
すなわち、アポをしっかりと埋める必要があるのだ。

私の経営セミナーでも

「アポイントが埋まった瞬間が売り上げのアッパーだ」

だと伝えている。

自費診療はもちろんだが、保険診療でもアポイントが埋まってしまうと売り上げのアッパーが見えてくる。

歯科治療はオーダーメイド治療なので、最終的に「時間の有無」が売り上げに直結する。

工場で大量生産する商品とは訳が違うのだ。

私が達成したい合理的歯科治療は患者様の痛みや腫れを減らしチェアータイム、来院回数を極小化する。

これには「デジタル歯科治療」が必須なのだ。

口腔内スキャナー×CADソフト会社×3Dプリンター&ミリングマシーンを使用し、サージカルガイド、プロビ、プレートなどを作製し、合理的に無駄ない治療を進める。

これは必ず患者様の役に立つと断言できる。

さらに、これらはスタッフの働き方改革につながるのだ。
石膏から解放されたスタッフの労働時間は1日1時間は空くはずだ。

アルジネート印象、石膏、それらにまつわる掃除、さらに梱包して宅配で技工所に発送。

これらが全てなくなったとき、歯科界は劇的に変化するはずだ。

私はデジタル歯科治療はインプラントの次に来た「歯科界の革命」だと思っている。

口腔内スキャナーは印象がアナログからデジタルに変わっただけではない。
フェイススキャン、IOSデータ、CTダイコムデータなどを重ね合わせができる。
学運動も計測でき、幾つものデータをマッチングさせる事によって、1つのモニターで確認できるのだ。

この有用性、使い方、素晴らしさを伝える事が次の私が皆さんのお役に立てる事ではないかと考えている。

来年の私の目標は
「皆さんとスタッフにも落とし込めるデジタル歯科治療のコンテンツの発信」だ。

楽しみにしておいてください。

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