第62話 自費開業仲間との忘年会

第62話

自費開業仲間との忘年会

2021年の年末、忘年会であるメンバーで集まった。
それは私の周りで自費100%開業した先生方だ。

私、K先生、M先生、そして中松尾さんだ。

思えば2019年に私1人でファーストペンギンとして飛び込んだ自費開業だが、それを見て続けて飛び込んだ先生方がいた。

私の自費開業は彼らと共にあったと言っても過言ではない。
ずいぶんと私も彼らに支えられていたし、おこがましいが、少し先輩として背中を見せ続けられるかにビクビクしていた。
(今だから言いますw)

私が開業する時、若手で初っ端から自費のみの開業は周りの先生では聞いた事がなかった。

私が自費開業のみで開業するとなった時に、直接ではないが、周りの先生からの声も色々と聞こえてきた。

梅田だからできていたのに、アイツは自信過剰すぎる。
若手で初っ端からの自費開業は上手くいくはずがない。リスクが高すぎる。
都会でない大阪帝塚山の閑静な住宅街で患者がくる訳がない。
(私の前院は、梅田のど真ん中の商業施設で自費開業に相応しい場所だった。)

私は何度も自問自答した。
本当に自費開業は可能なのか?
しかも、住宅街の奥まったクリニックに患者様に来て頂けるのか?
自分を過大評価していないか?

何度も何度も客観的に現状を分析した。

さらに2つのデッドラインを決めてチャレンジする事を決めた

①運転資金1000万を切ったら保険診療をやる。②1年以内に経営の目処がつかなかったら保険診療をやる

結果的にこのデッドラインに近づく事は1度もなかった。

中松尾さんとよく話す
自費開業で1番必要ものはなにか?

2人の同一意見は「覚悟」だ。

もちろん自費開業できるだけの治療技術は必要で、歯科医師は技術がないと話にならない。
それは当たり前だ。
でも治療技術だけでは若手で自費100%の開業はできない。

そもそもこの覚悟をできない人が95%だ。

私以外の2人の先生もかなり迷われたが、最終的に覚悟を決めて自費開業へ飛び込んだ。

覚悟が決まった人は強い。
何がなんでも夢を叶えるために全力で突き進む。
成功するまで行動し続ける。
もちろん困難な事は色々あるが、それは成功するまでの過程にすぎない。
やれる事を全部やるし、勝つまでやる。
webマーケティング云々は二の次だ。
覚悟が夢を叶える。

色々と自費開業あるあるを4人で話して、本当に素敵な時間を過ごす事ができた。

最後に私が2人の先生に聞いた。

「自費開業に振り切って良かったですか?」と。

2人とも即答で答えた。
「もちろんやってよかったです」と。

自費開業は簡単ではないが、覚悟が決まった人はできる。
あとは、その環境に飛び込むだけだ。

〜少し先輩からのアドバイス〜

2023年現在、私達の周りには自費80-100%の先生方が10人程いる。
それぞれがそれぞれの色を出しながら、覚悟をもって頑張っている。みんな楽しそう。
自分の好きな治療を拘りながらやっている。時間をかけて丁寧な治療ができるのが自費開業の良いところだ。

最近の動画で元サッカー選手の本田さんが言っていた。
成功するには「環境にこだわれ」と。
人は環境の子で変わりたいなら環境を変える。
良い環境にいると何が違うか!
マインドも変わるが、1番は良い情報が入ってくるのだ。

「親しい周りの5人の平均が自分だ。」という言葉がある。自分を変えたければ、周りの5人を変えろと。
すなわち、この本質は環境を変えるということだと私は思う。