第64話 合理的歯科ライフ誕生秘話

第64話

合理的歯科ライフ誕生秘話

業して2年半が経過しようとしていた。

開業後の売り上げとメンタルはジェットコースターのように上下を繰り返していたが、なんやかんやでその都度対応できるようになってきた。

2年ほど過ぎたあたりから、たとえ問題が起こったとしても、経験が溜まってきた分、どうにかなるだろうと思えたし、どうにかできるアイデアを考えて実行できるようになった。

メンタルや経営の復活も早くなったし、それも含めて安定と言えるかもしれない。

自費開業における「地獄からの復活の再現性」を見つけたのだ。

開業してからこの2年半で、何十人もの先生方が見学に来られた。

主に中松尾さんの紹介でお会いしたが、話を聞くと、驚くほどみんな同じ悩みを抱えていた。ほんとに同じだ。

簡単に言うと

「開業したいが、しっかり時間を確保できる自費診療の割合の高い開業をしたい。」

私はいつも質問する。

「わかります。みんなそうですよね…
ではその為にどんな方法を考えていますか?」

「自費診療を希望する患者様に来て頂く方法は?」

と尋ねる。

結局、明確に答えられる人は誰一人いなかった。

開業前から戦略的、戦術的に自費診療100%を構築するのは至難の技だ。

「やりたい事」と「やれる事」の間にはものすごい差がある。

その差を埋める為の階段を考え、自分で設置して、一つづつ登っていかないとその高みには辿り着けない。

私にはその階段が見えていたし、実際にその階段を自分で用意し、大丈夫か踏みつけたり、叩いたりして、テストしながら一段づつ登ってきたのだ。

さらに私以外の先生もその階段で自費100%開業を成功させてる「再現性のデータ」も取れてきた。

いつも私は考える。
私にしかできない事は何か?

再現性をもって自費開業の階段の作り方や上り方をゼロから考え伝えられる人はそうはいないのではないか!

私だからこそ周りの先生にお伝えできる事があるのではないか?と考え始めたのもこの頃だった。

中松尾さんから「セミナーをやって欲しい」と言われていたのと、診療後に見学にくる先生方に何度も同じ事を説明するのに疲れて非合理性を感じていたのもある。

さらに自分の「自費開業に対しての思考」についてまとめるのにも役に立つのではと思った。

これが「IDLセミナー」の始まりだ。

開業してから私が特に意識し、勉強していたのは「経営」と「デジタル歯科治療」だ。

ちなみに、私がデジタル歯科治療をクリニックの根幹となるシステムにするためマニュアル化を始めたのもこの時期だ。

経営はいかに無駄のない「合理的歯科経営」を達成し「合理的歯科治療」はデジタル歯科治療によって患者様の苦痛、痛み、来院回数、チェアータイムの極小化を目指す。

この2つの土台の上に成り立つ合理的歯科ライフ「Ideai Dental Life」は私が理想とする歯科医師人生だという結論にいきついた。

中松尾さんも私と出会い、私の考え方や診療スタイル、そして売り上げの推移を見るにつれて、この考えを取り入れていった。

今では中松尾さんの頭の中でIDLをさらにブラッシュアップし、各々の先生方にカスタマイズしコンサルを行っている。

皆さんご存知のように、現在中松尾さんの周りには自費メインで開業したい先生方がどんどん集まってきている。

歯科医師人生の一つの形「IDL」

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