第65話 開業3年目の浮気ではなく贅沢くらい多めにみてよ!

第65話

開業3年目の浮気ではなく贅沢くらい多めにみてよ!

自費100%開業が3年経とうとしていた。
おかげさまで経営も安定し、少し余裕がでてきた頃だ。

振り返ると本当に大変な3年だったが、ワクワク、ハラハラの連続で充実して面白かったし、劇的に成長できた。

やはり、生き死にかかった戦いは人を強くする。

挫けそうな時も家族を守っていくために、どげんとせんとあかんと何度も奮起した。

娘の寝顔を見ながら勇気と元気をもらい、常に娘の写真を院長室の机の横に置きながら必死に頑張った。

そのかいあって、3年経てば自費開業100%でも、どうとでもできる自信と経験を得る事ができた。

しかも、その方法と経験を他の人に教えられるほどの知見が溜まった。
ルベルの100%自費開業日記で無料発信し出したのもこの時期で、今では1500弱のフォロワーの方々に届ける事ができるようになった。

余裕がない人は自分の知識や経験を他の人に広めるのを嫌がる。でも、その時代はもう終わっているのだ。

今の時代は、良い情報を他に与えれば与えるほど、その人の元に情報が集まる時代だ。
SNSの拡散力によって発信すればするほど良い情報が集まる。その本質をまだ分かっていない人がいるのが残念だ。

開業して3年が経とうとした時期、旅行に行く事にした。しかも、少し贅沢な旅行だ。

ルスツのウエスティンホテルに泊まった。
生まれて初めてのスウィートホテルで階も上の方を予約したのだ。
いつも支えてくれてる妻や娘に感謝の意を込めて良いところに泊まってみようという計画だ。

ホテルの近くに「マッカリーナ」というレストランがあって、行ってみるとめちゃくちゃ雰囲気も良く食事も最高だ。

アスパラガスが美味しい季節で、いつもは絶対に食べない娘がアスパラを美味しいと食べ、お肉も普段そんなに食べないのに、ペロリとたいらげる。

ホテルに着いて部屋に入ってみると、メゾネットタイプでなんと2階建て!
そんなの初めてなので娘と二人で上と下を行ったりきたり。大興奮だ。

さらに、驚きの出来事が!

夜ご飯をどうしようかと話していた時に、ダメ元でホテルのレストランに直接行ってみた。
お店の人に聞くと「30-40分程お待ち頂くと思いますが宜しいでしょうか」と。
私達的には食べられるだけでありがたい。もちろん大丈夫ですと答えて、部屋番号を伝えた。

とその1分後。。。。

「お席が空きましたので、ご案内しますね」と!

え!!!
「いやいや、さっきの待ち時間はなんだったのだ?」と思ったが、行ってみると窓際の素敵な席だった。

これが、VIP待遇というものなのかと、初めて感じた瞬間だ。
スウィートホテルの上層階は、部屋が良いだけではなく待遇も良くなるのだ。

なるほど、世の中のお金持ちはこういう対応を日常茶飯事に受けているのだなと初めて知る。
待ち時間も30分空いたのでその分食事をゆっくりと楽しめる。

さらに、高級なお店やホテルではスタッフの接遇が素晴らしいのはもちろんだが、来ているお客様も良い。
空間も穏やかになり、全ての雰囲気が良くなるのだ。

これは、100%自費開業にも役立つと思った。

やはり高額な治療費を支払うお客様は治療技術はもちろんの事、空間も大切にされる。
治療技術はドクターの仕事だが、雰囲気作りはみんなで作りだすもので、だからこそスタッフにも協力してもらわないとつくり得ない物だ。

たまの贅沢でめちゃくちゃ学ぶものがあった経験でしたとさ!