第67話
SNSをハックせよ ABテストの重要性
2022年10月の赤字から私が先ず仕掛けたのは「Instagram」だ。
中松尾さんからインスタの有効性を1年前から聞いていたが、私はSEO出身という事もありそれに意固地に拘っていたのもある。
Instagramもやってはいたが、そこまで真剣にやっておらず、ぶっちゃけそれまでやる必要がなかったからだ。
しかし、これも時代の流れでそれだけでは対応できなくなった。
ただ、私のインスタのアプローチの仕方は普通の人とは違う。
私独自の優位性をいかに使うか。
それによってどうすれば他者よりも優位に事を運ぶ事ができるかを考えていた。
ビジネスの基本は自分のUSP「Unique Selling Proposition 」すなわち「独自の強み」を利用する事だ。
私の強みはなんだろうか?
もう一度自問自答し、客観的に自分の現状を把握する。
私が出した答えはこれだ。
①SEOで作り込んだHPがある。
②3年間で貯めた運転資金がある。
SNSを仕掛けるのに、SEOをまたやるのかと思うかも知れないが、今までやってきた事を放棄して、ゼロからやるのはコスパが悪い。
今までやってきた事にSNSを掛けあわせ、何倍もの効果を得られないかを考えた。
期間は3ヶ月で結果を出すことを目標にした。
先ずは私はInstagramで9投稿した。
あらゆるパターンの見せ方を考えた。
コンテンツはHPで作りこんだネタがたくさんあるのでそれを切り貼りしてインスタ仕様に料理し直す。
画像はキャンバで自分で作成した。
フォロワーを今から増やすのは時間がかかるので、時間をお金で買う。
すなわち運転資金がある今なら、広告にお金をかけて拡散力を得るのだ。
これだとフォロワーはいらない。
今のフェーズならこういう戦いができる。
9投稿に10日間×1,000円の広告をかける。
すなわち10日間で90000円の広告費をかけた。
これをABテストという。
自分が良いと思っていた投稿とは違う投稿が反応が良かったり、市場に聞くのだ。
自分で判断する人は馬鹿だ。
私達、歯科医師はもう一般の人の感覚を失って見えなくなっている事を再認識する必要がある。
患者様の事は患者様に聞くのが1番だ。
その内容に響く患者様がどこにどれぐらいいるかを調べるために、少額でテストするのだ。
先ずはスモールスタート、いきなり高額な費用をかけるのは新しいビジネスをする時は悪手だ。
私は9投稿でテストした後、明らかに3つの反応が違う事がわかった。
これがフラグが立つという。
その3つをカスタマイズして、この3投稿に広告費を集約した。
見事に3ヶ月で再現性を見つけたのだ。
2022年12月〜2023年2月まで、データを取り再現性を見つけ、だいたいインスタの感覚を掴んだ。
自分でもSNS の勉強はしていたので今回のインスタ攻略は思った以上に上手くいった。
SEOで培った知見はインスタ広告でもめちゃくちゃ役に立った。
2023年1月からはTicTokとYouTubeの動画作成に取り掛かった。
これも、先ずはテストだ。
これは自分でするのではなく業者さんにお願いし、台本の打ち合わせや動画撮影もクリニックで行い編集をしてもらった。
半年で40本ぐらいのショート動画で100万円を突っ込んだ。
元は取れたがインスタほどのコスパは得る事はできなかった。
でも感覚は掴んだので、次はこれを使ってもっと上手くできると思う。
まだまだ私は進化できると感じた。