第68話
初めての退職者現る!
2022年12月、開業3年半にして初めての離職者が現れた。
といっても、だいぶ前から覚悟はしていた。
この退職は入職するときに、彼女から3年後に海外へいくと聞いていたし、しっかりと半年前にその意思を改めて伝えてくれた円満退職だった。
私は彼女を心から尊敬する。
自分の将来のビジョンを3年前から考え、それを実現する彼女は意思の固い人間だ。
本当に約3年間ありがとうございました。
私がスタッフを雇用する時、その人の強み、すなわち得意な所を活かしてお願いするようにしている。
私のセミナーでも話しているが
経営者がやるべきことは
「経営資源」を「選択と集中」によって
どこにどのタイミングで投資し、効果が出る「Sufficient Line」を超えるかである。
経営資源とは
5つ「お金、人、時間、モノ、情報」である。
しかも、経営資源は無限にあるモノではなく、効果的に使わないとすぐに足りなくなる。
だから選択と集中が必要なのだ。
(詳しくは聞きたい方はセミナーへ)
経営資源の面白いところに、経営者の能力によって増やす事ができる。
「人」に関しては、その人の「強み」を見つけてあげることで増やす事ができる。
かつ、その人をその強みを活かせる役職や環境で働いてもらう事でさらに効果は倍増する。
この考え方は
私の大好きな日本を代表するマーケター
「森岡毅」の考えを参考にしている。
(ハリーポッターなどUSJをV字回復させた立役者)
今回、退職した彼女の強みは
①留学経験があり、英語が堪能
②20代でデジタルネイチャー世代なので、3Dプリンターなどのデジタル歯科治療関係の習得が早い
治療や患者様との接遇もよく、本当に助かっていた。
ただ辞めるとなると、彼女がいなくなった後の穴埋めが大変だ。
この人の強みを活かした雇用は素晴らしいが、その強みに頼りすぎていると、その人が辞めたときに大きな痛手になる。
そこで、役立つのがマニュアル化だ。
デジタル歯科治療に関しては、辞める半年前から、今院内でやっているデジタル歯科治療の全てのマニュアル化の作成をお願いし、見事彼女はそれをやってくれた後に退職したのだ。
本当に感謝している。
彼女だけではない。
今いるスタッフもベテランが多く、各人がそれぞれの長所、強みがあり、本当に助かっている。
本当に感謝しかない。
英語の部分も各々が努力してくれて本当にありがたい。
もちろん、私も含め人間なんだから短所もあるだろう。
でも、長所の部分にライトを当ててその強みの部分で戦ってもらう環境を提供するのが経営者の役割なのではないかと私は思う。
短所を差し引いても強みの部分があるので、私は今のみんなに働いて頂いて本当に感謝している。
2023年の1月-3月の3か月間はスタッフ3人で頑張ってもらい、4月からは勤務医のドクター1人と歯科助手1人を雇用し5人になった。
私はそこで、週4勤務となったのだ。