負担をかけ続けろ
人は良い意味でも悪い意味でも慣れてしまう生き物です。
前回の投稿で人がなぜ成長が止まってしまうかの理由を説明しましたが、私もそれを非常に恐れています。
成長が止まる=現状維持=他者に抜かれていく=後退
周りの人が動き続けている中で自分が止まるということは、どんどん抜かれていきます。
自費診療の世界は特に。
2023日11月29日
私は契約ベースで、2億を達成しました。
その日の事を今でも覚えています。
開業2年前から考え、開業4年目で達成するぞ!
と開業時に誓ったあの日。何度も地獄を味わいながらコツコツと積み上げてきた努力が実った瞬間。
泣きそうなくらい嬉しく、達成感と安堵感はあった。
しかしそれは束の間で、実際はそれよりもクリアしてしまった目標の喪失感の方が大きかったです。
「やばい。ここで止まるわけにはいかない。」
私の趣味は「成長」です。
おそらくマズローの5大欲求の「自己実現欲求」が大きいのかもしれません。
マグロ体質で泳ぎ続けてないと死んでしまう。
負荷をかけ続けて、その過程の高低差を楽しむ事こそ人生だと考えています。
開業してから毎年ある一定割合の設備投資も行ってきました。
チェアー増設や内装改装、口腔内スキャナーも4台になり3Dプリンターも3台、CADCAMソフト、フェイススキャンも2台など毎年、研究開発費として決まった割合を投資してきた。
それも相まってか、売り上げも順調に増え運転資金としては問題ないレベルに達しました。
普通ならここで止まってしまう人が多いかもしれません。
よくあるパターンが生活レベルを上げて贅沢をしてしまう。
車や時計、住居、場合によっては愛人など人の欲望は計り知れない。
私は別にそれらを全く否定していません。
むしろ欲望がない人よりある人の方が頑張るし成長する。
そういう人が大好きだし、応援しています。
但し経営者としてその割合がふさわしいのか?リスクも全て計算しているか?
に注意が必要です。
さて、ここからが私の4年目からの戦いです。
どんな負荷を自分でかけるか!
(私の頭の中を皆さんに共有する事で何かの役に立てば幸いです。)
この段階までくると、次のフェーズとして普通は医院内での拡大か、多店舗展開である。
マーケティングができる私にとっては多店舗展開はかなり現実的な施策で患者様を呼ぶことはできるので。
マニュアルとシステムを作り仕組み化すれば可能だ。
技術の教育システムは必要になってくるが、デジタル歯科治療を駆使する事によって、これまでの検証とマニュアルによって質の均一化を測れる。
多店舗展開は仕組みによって管理しないと崩壊する。
マニュアルと仕組みが非常に重要になってくる。
それはそれで、興味深く面白いと思った。
自費の多店舗展開はかなり難しくかなりハードルは高そうだが、そこは教育システムと管理、チェック機構をガチガチに固めて対応するしかない。
色々と想像し、50手先位まで先読みできたが、結果的に私はそこへは行かなかった。
ネックになったのが、やはり「人の問題」だ。
一般的に多店舗展開のビジネスにおいて、重要なポイントは4つある。
①新規顧客
②リピート率
③求人
④離職率
この4つをクリアする必要がある。
特に問題になるのが「求人」と「離職率」だ。
今はどこの業界でも求人に困っている。これからもっと深刻になる。
歯科界では、歯科医師と衛生士は歯科界の仕事に就く以外の選択肢は少ないが、歯科助手やTCなど他業種からわざわざ歯科界に来る人はこれからさらに減ると考える。
「人の問題」
これが私が多店舗展開を選択しなかった1番の理由だ。