どの流派に属するのか?〜現代の歯科技術の合理的学び方の再考〜/岩下太一の自費開業日記

どの流派に属するのか?〜現代の歯科技術の合理的学び方の再考〜



私は毎日フルマウスの治療に携わっていますが、
これらの治療をできるようになるまでにどれほどの時間、とセミナー代を費やしたか!

(セミナー代、旅費含めて約3000万は軽くいきます。豚の実習は30匹はしました)

合理的な勉強スタイルをここで一度考えてみたい。

「私のセミナー歴」

私は北大研修医の後、大阪の歯科医院に勤めた。

初めは給料の手取りは20万もなかったが、ボーナスの代わりにSJCDのベーシックコースを受けさせて頂いた。

ちなみに、妻も(その頃は彼女)歯科医師で妻の給料は40万。
家賃は申し訳なかったが全て出してもらっていた。私はいわゆる紐男だったのだ。

次の年はジアズにも行かせて頂き、もっと勉強したかった私は、それらのコースを受けながら、給料の半分をさらにセミナーに突っ込み名古屋のITIインプラントセミナーなども受けまくった。

最初の5年間は月臨会に毎月出席し、色々な症例を見た。
「アンテリアガイダンス」や「犬歯ガイドM型D型」の意味さえ分からなかったのを今でも覚えている。
その時期は、奈良の木原先生のセミナーや講演会をよく聞いて感動していた。

SJCD系の咬合から始まった私だが、やはりジアズのエビデンスに基づいたインプラントや歯周外科にすごく興味がわき、今度はジアズのセミナーを受けまくった。

早く次のセミナーを受けたくて、東京の銀座にも通った。

毎月の新大阪で行われる症例検討会にも出席し、ジアズの影響からか、自分で研究や論文もしたくなり社会人大学院で阪大にお世話になり四年で博士課程を修了した。

時にはオステムや福岡FCDC年間コースをダブらせながら技術の向上を目指し、インビザラインの勉強も2016年から本町のセミナールームに足を運びさらにオンラインも受けまくった。

ジアズを卒業した後はエンの会に所属し、三年間は例会に出席していた。
その間はエンの会関係のセミナーを受けまくった。

これ以外にも受講セミナーは多々あるが、これだけ受けた私だから言える合理的なセミナー受講のコツをお伝えしたいと思う。
(あくまでも私見です。)

①年間コースをダブらせて受講するな!

消化不良を起こす。
土日が2回、合計4日抑えられると、疲れるのと、家庭がある人は奥さんに怒られます。笑
習った事を実践で丁寧に行い消化時間が必要です。

②3年間どっぷりその流派の考え方に染まる

ひとまず3年間は浮気せずにその勉強会の色に染まってみる。
どっぷり浸からないとその良さはわからない。

③なんとなく勉強会に属さない

群れて安心は危険。
切磋琢磨、お互い刺激しあって成長する仲間がいるなら素晴らしい。
そして尊敬できるメンターに出会えたら最高ですよね!その人はそのまま登り詰めましょう!でもマンネリしてるなら一度他の流派の考え方に触れてみるのも良いのでは?卒業する選択肢もおいておく!

④最終的に自分がどこの流派か?

私の場合、自分のスタイルがどこの流派でもなかった。
今はデジタル流派というか、我が道を行ってます。
でも多くの流派の土台を勉強したからこそ今があります。

最後にオススメ!
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