特別編① 泥水をすすり続ける岩下先生から得たもの 〜中松尾が解説〜

特別編① 泥水をすすり続ける岩下先生から得たもの 〜中松尾が解説〜



皆さん初めまして!
歯科開業アドバイザーの中松尾です。

岩下先生の2019年7月開院から約5年が経過しましたので、岩下先生との5年間について振り返ってみたいと思います。

開業を更に遡る6年前。

「自費100%でやったらどうですか?」

私が投げかけたあの一言から岩下先生のスイッチが入りましたが、正直な話、当時は「やらないだろう」と思っていました。

「本気でやります」と宣言頂いた際も、心のどこかで「大丈夫かな…」という思いや迷いが正直ありました。

しかし岩下先生は一度決めたら振り返らず、着々と自分のすべき事をやり始めました。

岩下先生が当時やっていた事は

SEOで天王寺や帝塚山などの
「ローカルエリア+自費治療項目」
を開院3カ月以内に1位にするぞ!

「すきっ歯+大阪」を1位に
「すきっ歯」を1位にするぞ!

という目標でした。

特に岩下先生は前勤務先で「すきっ歯」日本1位にする事への恩恵を理解されていたので、前と同じようにすれば、前医院での恩恵と同様のものを受ける事ができると考えていました。

開業後はすぐに「ローカルエリア+治療項目」
で上位をつける事ができました!

しかし、蓋を開けてみると、その恩恵は全くありませんでした…

既に再現性のある「すきっ歯」については、
上位表示されるまでに予想以上の時間がかかってしまい、結果的にその期間がロスとなり、お問合せが全くない期間を味わう事になります。

開院5ヶ月目と6ヶ月目は超赤字でしたが、岩下先生は落ち込む事なく次のネタづくりに没頭されていたのを鮮明に覚えています。

この2つから岩下先生が学ばれた事は

・検索キーワードのボリューム数の重要性
・インプラント集客の難しさ
・ホームページがGoogleに読み込まれて評価されるまでに一定の期間が生じる事
今見れば当たり前な事ばかりですが、そのようなweb集客の実際の難しさも分からずに、岩下先生もご開業されたのです。

またホームページの在り方や魅せ方、伝え方。
言葉の選び方や写真の選択なども分からずに、自分が良いだろうと思ったものを掲載していました。

これも今だったら容易に理解できますが、大きく間違っている事ばかりやってしまっていました。

もちろん当時の私も知識が乏しく、的確なアドバイスができず、同じように苦しんでいました。

そして半年以上が経過し
「すきっ歯」の反応が出だした頃から
少しずつお問合せが来るようになりました。

これは前医院でのやり方を再現した手法なので、再現性が分かっているので、確実にお問合せに繋がりますよね。

結局、開業1年目はこの「すきっ歯」というキーワードだけでなんとか乗り切ったのですが、その他の自分のアイデアや新しいチャレンジはことごとく失敗したのです。

でも岩下先生は諦めませんでした。
失敗しては、また新たなアイデアを考え、とりあえずやってみる。行動をやめませんでした。

その失敗の山から見つけた
スーパーキーワードが「口ゴボ」です。

当時はまだ大手クリニックが見つける前でしたので、その恩恵は凄かったです。

このキーワードの検索件数は月間1万を超えているにも関わらず、当時はこのキーワードに訴求したページを誰も用意していなかったのです。

ここから岩下先生の快進撃が始まります。
「口ゴボ」を最短で上位に上げるとすぐに矯正治療のお問合せが爆増します。

毎月20件以上の矯正のお問い合わせが安定しだしたのもこのキーワードの恩恵からでした。

そして岩下先生はこのキーワードで集客できた事から「患者様の心理」がとても重要である事を理解します。

他のキーワードでも同様に悩みを持つ患者様の心理を理解し、その悩みを解決する方法やどういったクリニック選びをすれば良いかとアドバイスや情報提供を行い、信頼を勝ち取る方法で集客に繋がるという再現性を見つけたのです。

そうとわかれば後は大量に記事を作るだけだ!
もともと、コツコツ泥水をすするのを厭わない岩下先生はさらに集中してページを量産しました。
ここで、岩下先生は大きく躍進するのですが、その期間は数ヶ月で終焉を迎えます。

次回に続きます。