自費クリニックに来られる患者様の心理/レオ先生の自費診療日記

自費クリニックに来られる患者様の心理/レオ先生の自費診療日記



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前回は、オール自費診療を行うに当たって、私自身が感じたマインド面の変化についてお伝えしました。

「道具は何を使ってもいいから、言い訳は許されない」

というプレッシャーはありますが、これまで専門に特化していた身としては、今までと同じことをちゃんとすれば何もビビる必要はなかったということでした。

今回はさらに私自身が「なるほどなぁ」と深く学んだことをお伝えしたいと思います。

自費診療を行う上で、今でも岩下先生から言われているのが

「高いパスタは美味しいもの。不味くてはいけない。」ということです。

食事に行く時をイメージすると、皆様も値段の張るところにご飯を食べに行く際には味は美味しいのが当たり前で、不味いはずがないと考えると思います。

それに店のサービスや雰囲気も、高いところなんだから良くて当然だろうと、自然と期待しているものかと思います。

高級なお店は清潔で落ち着いた雰囲気がかもし出され、スタッフの気配りもあり、言葉遣いなども非常に丁寧なものです。

それと同じで、Smile Design CliniCは保険診療を扱っていないというだけで、やっぱり高いのかな…?と少し身構えるようですが、その分潜在的に求めている期待値も高いはずで、それを上回らなければ微妙だったな…ここで治療するかはもう少し考えないといけないな…と思われてしまいます。

そして、患者様の考える時間が長くなればなる程、やめておく理由を探してしまい、契約に結び付かなくなってしまうというものです。

治療に入るまでは、以前の投稿にも挙げた患者様への第一印象や清潔感を大事にし、院内がたとえ忙しかったとしても、バタバタした雰囲気を出さないよう心がけていたり、他にも言葉遣いや所作など細かいところまで計算されています。

例えば、私がコンサルテーションに入った際、患者様が不快に思ってしまうような言葉遣いをすると、後で接遇のプロであるTCに

「この言い方は良くないので
      もっとこうした方が良いですよ」

と指摘を受け、言い方や伝え方って難しいなと日々反省することばかりです。

そこを乗り越えて実際に治療が始まってみると

「美味しいパスタ」でないといけない=技術力が備わっていないといけない。
そして最も大切なのは、その良さを患者様に感じて頂かなければならないのです。

特に私の専門である根管治療においては、一番患者さんにとってわかりにくいものです。

見た目の変化はなく、治療後痛くなることもあり、回数や時間もかかります。

口を開けっぱなしにするなど、きちんと説明しなければ治療が上手く進んでいるのか?心配になってしまうものです。

現在もフルマウス治療で根管治療が10本、20本と必要な方もいらっしゃいますが、途中で不安や不満を感じて治療が離脱することにならないよう、モチベーション維持の工夫の重要性を感じています。

このように、既に医院への信頼が得られている患者様が自費診療に移行する際は、ここまで意識する必要が少ないかもしれません。

しかし、保険診療という窓口がない自費100%医院の場合「初めまして!」の
初回からあらゆる所に配慮し
初回から満足感を持って頂き
初回から信頼して頂ける為のエッセンスを
散りばめる必要があるのだな。

ということを知り、これがまた今までの私の臨床とはガラッと世界が変わったことを実感したのでした。