自費診療への意識の変化/レオ先生の自費診療日記
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初めてお会いする先生に職場を聞かれ
「今は自費100%のクリニックに勤めています」
と答えると興味を持って下さることが多く
「1日の患者さんはどれくらい?」
「保険診療と違っていっぱい時間を取って
やりたい治療をゆっくりできていいね」
とよく言われます。
私自身も入職するまでは同じように思ってました。
どんな患者さんが来ているんだろう?
どれくらい沢山の患者さんが訪れるんだろう?
全部自費なら、すごく時間をかけて丁寧にゆっくりとしているのかな?
とこれまで働いていた医院の経験と照らし合わせて想像していました。
誰もが「自費=じっくり治療できる」と思われるかもしれません。
しかし前回と同様に、岩下先生と初めてクリニックでお会いしたときに思いっきりその考えをも覆されました。
そして今も毎日のようにこのことについてお話ししており、自分自身の診療に対する意識が変わったことを実感しています。
それは、タイパ(タイムパフォーマンス)を考えるということです。
岩下先生のセミナーや中松尾さんの投稿をご覧の方はご存知かもしれません。
そして既に開業されている先生にとっては当たり前かもしれませんが、大学病院勤務中心だった私にとって、これまで経営面を考えることがほぼありませんでした。
バイト先で、自分の給料に見合った売り上げを上げられているかしか見ていませんでした。
実際はこの逆で、逆算をするということが重要であることを教えていただきました。
例えば、年間に1億円売り上げたいとなると
ひと月あたり833万円が必要
月21日前後なので
1日あたり約40万円
1日8時間勤務であれば
1時間あたり5万円売り上げる必要がある
という計算になります。
自費診療では、トータルでいくらかという契約ベースになってくるため、回数や時間が少ないほど、結果的に1回あたりの単価が上がるという話になります。
なので、スマイルデザインクリニックでは、できる限り効率よく処置し、患者さんの負担も軽減できるようにしようという、タイパを良くするように意識しているわけです。
そうなると、冒頭の「ゆっくりじっくり好きなように診療できていいね!」といつも言われるのは、決してそうではなく、ある意味プレッシャーと戦いながら、いかに時短できるところを時短するか?ということを追い求めています。
特に私の専門分野である根管治療においては、ほとんどがper像のある再根管治療であるため、難症例に当たることも多く、穿通しない、根管見つからない、破折器具がなかなか取れないなど、様々なトラブルのせいで回数や時間がかかることも少なくありません。
如何に質を落とさずに少ない回数でタイパよく終えられるかというところを日々研鑽しています。
そしてそれが自身のレベルアップにも繋がると信じて泥臭く取り組んでいます。
今回は、前回のマネタイズというところから派生して、岩下先生から学んだ自費診療の取り組み方、考え方についてお伝えさせて頂きました。