第11話 背中を押してくれた2人!(前編 M氏への相談)

第11話

背中を押してくれた2人!(前編 M氏への相談)

開業(起業)とは、人生における重大イベントの一つだ。

この決断をするのに私は二人の人に相談をした。

1人はもちろん妻。そしてもう1人が技工士のM氏。

先ずは、技工士のM氏に相談した。

M氏とは研修医が終わり北海道から大阪に帰ってきた当初から10年以上の付き合いで私にとって兄貴みたいな存在だ。

賢くてバランス感覚がよく、ビジネスセンスにも長けていてすごく尊敬できる大好きな兄貴分だ。

相談がありますと食事に誘って、話を聞いてもらった。

・開業を自費診療専門でやりたい
・おそらくかなりの借金をすることになる
・院内のデザインや治療設備も拘りたい
・私の今の現状を客観的にみて、それが可能かどうか

そのような相談をすると、有無言わさず即答で

「是非ともやるべきだ」

と彼は言った。

自費開業だと借金も大きくなることを伝えると、彼に言わせると借金はできるだけ多くするのが良い。

まず、前提に信用がないとそこまで貸してくれない。
借金ができるということは信用があるということ。

さらに彼は続けた。

今までの経験とこれからの事業計画書をしっかりと揃えて、プレゼンを行い、銀行から借りれるだけ、限界まで借りる。

そして最初からフル装備で戦うのが理想だ。

ドラゴンクエストのゲームでいうと、レベル1から最強の武器で戦えば一瞬でレベルが上がっていく。

はぐれメタルの剣、はぐれメタルの盾でレベル1から戦うべきだと。

ドラゴンクエストが好きだった私はその言葉が、すごく印象的でスゥーっと心に入ってきた。

なるほど!!!
レベル1から完全装備で戦おうかなと思った。

彼は私の夢に対して、反対の気持ちなど1ミリもなく、彼は応援してくれると言った。

すごく心強く、心に勇気を頂いた。

ありがとうございます。M氏。

次回に続く。
(次回は妻に相談したお話を投稿します)
(2017年10月下旬の出来事 開業まであと21ヶ月)

〜少し先輩からのアドバイス〜

借金について、後で感じたのは、多く借りるのは不安に思うかもしれないが、実は多ければ多いほど安心できる。
なぜなら、運転資金を確保できるからだ。

開業して運転資金が減っていくのは、地獄です。そして、新しいネタを仕込む事ができなくなる。その苦しみと恐怖は味わってみないとわからないと思いますが、現金を持っておくことは心の安心と新たな挑戦への切符です。

多めに借りておきましょう!