第12話 背中を押してくれた2人!(後編 妻の返事は?)

第12話

背中を押してくれた2人!(後編 妻の返事は?)

人生のパートナー、妻への相談!

歯科医師は初期投資額が大きく億に近い、もしくは億を超える借金をする。

つまり、自分だけではなく家族にも影響を及ぼす一大事だ。

もし、1番最悪なことが起きた場合、つまり経営が失敗したときは家族に迷惑がかかる。

妻とはしっかりと話し合い、合意をとっておかないといけない。

夜、子供が寝た後に相談があるといって机を挟んで面と向かった。私の心臓はバクバクである。

私「もうそろそろ、開業を考えているんだけど、その開業を自費診療専門でやりたいんだけど、どう思う?」

反対されるのは覚悟していた。
妻も歯科医師なので、その難しさは理解できるからである。

しかし、驚いたことに、妻の口からは

妻「いいんじゃない。だって、太一はやりたいことやってるときの方が楽しそうだし、頑張るでしょ。
もしダメだったとしても、その時考えよ。まぁなんとかなるでしょ」

私はめちゃくちゃ驚いた!!!

私「えっ!!!!マジで?いいの?!
もちろん色々と考えるし、絶対に成功するようにめちゃくちゃ頑張るから。」

妻の根拠のない

「なんとかなるでしょ」

が、もしダメでもなんとかなるように思えたのが不思議だった。

妻の、その言葉にすごく救われた。

(今思い返すと、この言葉とすごく重なるのが、ドラマで半沢直樹が会社をクビになるかもと妻の上戸彩に言ったときの励ましのセリフに「生きていればなんとかなる」が思い出された。)

その反面、そんな事を言ってくれる妻や子供に対して

「絶対に失敗できない」

という、決意と覚悟が決まった。

「絶対に成功する。どんな苦難も受け入れる」

この言葉を心に刻んだ瞬間だ。
本当に命がけで頑張ろうと覚悟した。

今の時代、本当に命は取られることはない。
戦時中は若者が命をかけて、日本国のために戦って命を落としたが、幸いなことに今は失敗しても命を取られることはない。

億を超える借金は命がけなイメージだが、もしダメだったとしても死にはしないし、死んではいけない。

M氏も、もしダメだったら破産宣告して、ゼロからやり直す方法もあるから死んではダメと言われた。

妻や子どもの為にも、死ぬという楽な選択をしてはダメ。

妻と子供のためにも死ぬ気で復活するという覚悟も同時にした。

覚悟は決まった。

「私は自費100%で開業する。」

次回に続く。
(2017年10月下旬の出来事 開業まであと21ヶ月)

〜少し先輩からのアドバイス〜

何か大きなことにチャレンジする時に、ご両親に相談することはあまりオススメしません。
なぜなら、親は子供のことが可愛くて大好き。(な場合が多い。)

そうすると、可愛い子供には失敗して、悲しんでもらいたくないという心情が働いて、どうしてもチャレンジに対して反対されることが多いからだ。

特に無謀で誰もやったことないチャレンジなら、なおさらです。