第13話
中松尾氏に宣言!
前回の中松尾氏から提案を受けて、一週間程で私の歯科医師人生の未来は大きく変わった。
保険診療をせずに、開業時から自費診療のみで勝負する。
これがどれだけチャレンジなのかは、誰にもわからない。
しかし、未確定、不安定なところに身を置くことが、計り知れないほど自分を成長させることができるのは、分かっていた。
あの時もそうだ。
社会人大学院生として大阪大学に入学、学会発表、抄読会、論文作成など、臨床とは違った「研究」に身をおいたときに、計り知れない程成長できた実感があった。
最初に指導医の先生に鼻っぱしをへし折られ、ゼロからやり直すあの感覚。
今では心から感謝している。
新しいことにチャレンジするとき、いつも謙虚になれた。
自分では到底、引き出せない力を指導医の先生に引き出してもらった。
あの4年間は私の人生にとって、とても辛かったが、成長でき、なによりも自信に繋がった。
本当に指導医の先生には感謝している。
開業という、人生の一場面は、多かれ少なかれ人を大きく成長させてくれる。
このチャンスを人生の1ページとしてどうとらえるか。今後の人生に大きな意味を持つと確信していた。
中松尾氏に電話をした。
私「自費診療で開業します。覚悟は決めました。宜しくお願いします。」
中松尾氏「そうですか。覚悟決めましたか。一緒に頑張りましょう。全力でサポートします。」
ちなみに、中松尾氏も自費専門の開業は初めてだった。
初めての2人が、どこまでできるかそれも不安要素の一つであったが、めちゃくちゃワクワクしていた。
これから人生の一大チャレンジをする。
期待と不安の中で、根拠のない自信を頼りに船が動き出した。
やってやる!
ここからやる事の優先順位を明確にした上で一つ一つクリアしていかないといけない。
①オーナーに辞めることを伝える
②場所の選定
③借入
④自分の優位性の強化
⑤新しい院長の採用と引き継ぎ
などなど。。。やる事は山積みだ!
今は2017年の11月初旬だ。
およそ2年後の2019年の4月に開業と決め、2018年は開業の準備をすることに決めた
年末に、オーナーに辞めると伝えることにした。
16ヶ月前に辞めることを伝え、今までお世話になった医院が今後も繁栄し存続できるように、飛ぶ鳥跡を濁さずに綺麗にやめていく計画をつくる。
辞めるにあたってオーナーに手紙を書くことにした。
今までの感謝と今後、自分でやっていきたい気持ち。
来年度、辞めるにあたって、新しい院長の採用と、売り上げが下がらないように、今の更なるホームページの強化など、できるだけ次の院長とオーナーに迷惑がかからないようにすることなど、その内容をまとめることにした。
次回に続く。
(2017年11月初旬の出来事 開業まであと20ヶ月)
〜少し先輩からのアドバイス〜
大きな決断を考える時間は、おそらく一ヶ月以上考えても意味がない。
同じところを思考をグルグル回るだけである。先ずは、あらゆることを考えて、リスト化する。
そして自分の価値観に照らし合わせる。
そして、10年後の自分が後悔しない選択をしてあげる。
決まったら、もう、振り返らない。
鬼行動するのみ!