第18話
借入額は◯億円〜開業資金をゲットせよ!〜
とうとう、莫大なお金を借りるときが来た!
ざっと見積もって土地代を入れて
「約2億円!」
これだけの資金を貸してもらえないと、私が考える土地からの開業はできない。
どうやってこの資金を貸してもらえるかを考える必要がある。
以前にM氏との話にもあったように、融資を限界までしてもらうには、どうしたら良いか!
今回、中松尾さんに紹介して頂くのは銀行の人ではなく、まずはその前に会計士さんだ。
会計士さんは実際にお金を貸す人ではないが、銀行との間に入って色々と交渉してくれる。
経営に関する全てのお金の相談役だ。
よって先ずは会計士さんに興味を持って頂き、この先生ならお金を銀行が貸してもてもちゃんと利子を乗せて返せる人間だと思ってもらい、銀行側に交渉してもらわないといけない。
最初に抑えないといけないのは会計士さんだ!
ビジネスの基本は
「相手の立場に立って相手が利益を得るということはどういうことなのか?」
を考える必要がある。
そして、こちらもさらに利益を得ることができ、お互いにWinWinの関係になるようにもっていかないといけない。
私はH会計士さんと会う前に、プレゼンできるように資料を作った。
自分の優位性とこれまでの実績、そして新しい医院のコンセプトと、他院どこが違うのかの優位性を織り込んだプレゼンだ。
この時は他院に勝てる矢はまだ4本ぐらいしか用意はできていなかった。
何度も練習を繰り返し、プレゼン資料を5部用意し当日を迎えた。
梅田のH会計事務所に中松尾さんと訪問した。
会議室で待っているとメガネをかけた、快活な爽やかなH会計士さんが現れた。
挨拶を軽く交わし会話が始まった。
会計士 「中松尾さんからお話は聞いています。自費専門でやられるということで。」
少し緊張が走る。相手も初めての案件なので、探りを入れてくる。
私「ありがとうございます。そうなんです。それにつきまして少しプレゼンさせて頂いて宜しいでしょうか?」
プレゼン資料を手渡した。
私は、先程述べた内容を事細かにプレゼンをした。
私に融資をしてください。損はさせませんと。
中松尾さんの推薦もあり、H会計士さんは、興味を持ってくれ、1時間ほどお話しした後に、次は銀行の融資の人達に会う約束をしてくれた。
第一関門突破である。
次は銀行の人達の前での商談だ。。。
次回に続く
(2018年1月の出来事 開業まであと18ヶ月)
〜ちょっと先輩からのアドバイス〜
お金貸してくださいだけでは向こうは普通の金額しか貸してくれない。
貸す側のメリットは利子による収益。
デメリットは破産して、回収できないこと。
今回は初めての案件なので、先方にとってリスクが大きい。
それをどのようにこじ開けるかのプレゼンでした。