第22話
土地トラブル第2弾!! 〜土の中は未知の世界〜
予定より約2ヶ月遅れで土地をなんとかゲットできた!
今回、土地からクリニックを建てるということで、3人の専門家にお願いする事になった。
総合デザイナー クレスデザイン 江畑さん
設計士 松山・霜鳥設計事務所 松山さん
施工 株式会社MOメディカル 木村さん
デザイナーは建築や設計士さんが兼任する事が多いのだが、拘りの強い私は若手で斬新なデザインをする江畑さんにお願いする事にした。
彼のセンスはどれも個性的だが、親しみ感が溢れており、私が大好きなイメージだ。
設計士には、中松尾さんが推薦してくれた、松山さんにお願いする事にした。
初めてお会いしたときはロン毛を後ろでくくりアタッシュケースを持って現れた。
アーティストのような雰囲気があったが、仕事に関しては完璧且つ、痒いところにも手が届き、気配りができてすごく優秀な方だ。
MOメディカルの木村さんも中松尾さんからの紹介でお会いしたが、医療系の仕事を中心にされており、経験も豊富。
どんな要望にも応えてくれる。
仕事も丁寧で頼もしい人だった。
この3人にお任せしながら進める事になった。月に一回、中松尾さんの事務所で5人で会議をしながら進める。
まずは、ボーリングでの地質調査や、前の住居の配管など土の中の状態を調べてもらった。
すると、驚くことに厄介な事が、どんどん湧いてきたのである。
土地的に地盤が緩いらしく、鉄骨を建てるには地盤改良が必要であることが判明。
30年以内の南海トラフに備えて、鉄骨にしたかったので、これはしっかりとやっておく必要がある。
排水配管も敷地内に通ってないらしく、新たに引かなくてはならない。
土地も斜めになっており、盛り土の必要がある。
少し掘り起こすと、地中にタンクのような大きいものが埋まっていた。
それを撤去するのに数十万程度かかる。
その他にも数え出したらキリがない難題が湧いてくる。
それらを全てクリアし、大阪市の条例なども厳守しながら設計を考えないといけない。
設計士の松山さんはそれらを全てに的確に、そして丁寧に対処してくれた。
彼は完璧だ。本当に今でも感謝している。
結局、当初の予定より数百万多くかかってしまった。
しかし、それでなくても開業が遅れているので、即決を繰り返す必要があった。
江畑さんのデザインもどんどん形になり、素敵だ!
帝塚山の雰囲気に合った最高のデザインだ。
これらを設計に織り込み、具現化するのは木村さんの仕事だ。
そして、細かなトータルバランスを的確な視点で全ての穴を塞いでくれるのが中松尾さんである。
まるで音楽のジャズセッションを見ているようで、それぞれのパートが調和し、仕事が進んでいく。
本当に皆さんには感謝しかない。
次回に続く
(2018年5月の出来事 開業まであと14ヶ月)
〜ちょっと先輩からのアドバイス〜
自分の評価軸を持つと、問題が起きた時に即決できるようになる。
自分の価値観に照らし合わせて、アリかナシかの2択になるからだ。