第30話 10本の矢の掘り下げ企画! 〜デジタルの矢〜

第30話

10本の矢の掘り下げ企画! 〜デジタルの矢〜

10本の矢をもう少し詳しく知りたいという皆様からの要望が多いので、深掘りしたいと思います。

「デジタルの矢」
開業前と今と二つの時制での話をしましょう!

開業前
私の医院のコンセプトとして「デジタル」というのは欠かせない10本の矢の一つである。
これからの歯科界のデジタル化は大きなテーマだ。

私の新しいクリニックでも開業当初から口腔内スキャナー、トリオス3を導入しスタジオ撮影の写真でのデジタルスマイルデザインDSD、矯正治療も当時は

「クリアコレクト」

というトリオスと連動した新しいシステムを導入するつもりで準備をしていた。

トリオスに接続するパソコンはエイリアン👽パソコンというプロゲーマー達が使用するもので、更に私のPC は通称オニギリタイプという超どでかいPCだ。

何が違うかというと、スタックしないということだ。
つまり、IOSの撮影中に「ククッ」と引っ掛かりのようなスピードダウンが起こらずにスムーズに撮影できる。

院内のランシステムも綿密に行い、院長室から全てのパソコンにアクセスでき、動かせるようにシステムを組んだ。
院長室や技工室から、トリオスのIOSデータを取りにいける。
院長室はクリニック全体に接続でき動かせる
ガンダム(現代で言うとエバンゲリオン?)のコックピットのようなものだ!

それらのシステムを組むには、正直、自分では難しく実はその道のプロにお願いした。
「レックスの笠行さん」である。
マジで彼はすごい。
彼とはもう10年以上のお付き合いで、PCの選定からWifi環境の改善、ランシステムの構築、パソコン関係に困ったら彼に解決できない事はない。
今でも困ったときは、すぐに電話してしまう。
(もし必要な人は連絡頂ければご紹介できます。)

今のクリニックのデジタル関係

①開業後はすぐに、アイテロを導入した。
その理由はクリアコレクトの矯正に満足できず、すぐにインビザラインに移行したからだ。

②マルモも取らなくなり、トリオスかアイテロで撮影したデータをもとに審査診断をモニターで全て行う。できるだけ、石膏を流さない努力をする。模型レスの世界を目指している。これは、院内のスペースをかなり有効活用できるようになる。

③ 技工物はケースによるが、IOSで撮影した後は各技工所と同期したドロップボックスに入れる。郵送の必要がなくなる。

④3Dプリンターでは、仮歯、バイトプレート、サージカルガイドなどを作製している。
デジタルワックスアップのみ仮歯を技工所にオーダーして、実物はクリニックでプリントアウトするときもある。

⑤色々なソフトを導入し、3Dプリンターを有効活用している。メッシュミキサー、メッシュラボ、インビザリウムやFaceAppなどなど

私が考える合理的歯科治療には、デジタル機器と概念は欠かせない。
セミナーではデジタル機器を経営とを絡めて説明しています。

このデジタルの矢は今後の歯科医院にとって長期的にみてもかなり有効な矢である事は間違いない。

〜ちょっと先輩からのアドバイス〜

私が考えるデジタルはかなり身近なものから行っています。
IOSは入りますが、3Dプリンターなどは、そこまで高くはありません。
これから開業する先生はデジタル歯科治療は絶対に取り入れるべきです。