第35話 開業初日を召し上がれ! 〜自費診療100%開業日記〜

第35話

開業初日を召し上がれ!〜自費診療100%開業日記〜

2019年7月22日。
今日は待ちに待った開業初日だ!

さぁ、今日からどんな未来が待っているのか?

おら、ワクワクすっぞぉ!

さあ、やるか!
開業初日の予約の患者様は。。。

うん!?「1人」 

14:00-15:00にカウセリング1人だ。
しかも、紹介の患者様…

まぁ当然といえば当然だ!

実は私は内覧会は一切行わなかった。

理由としては、私のクリニックはそもそも帝塚山の住宅街の奥まったところにある。
住んでいる人しか前を通らない。
ワンブロック離れると、クリニックの存在すら気づかれない。
よって、内覧会をしても効果が薄いことや、たいていの人は歯科治療は保険診療だと思っているので、しっかりと自費診療を求める患者様に来て頂かないといけない。

内覧会費に100万円前後かけるなら、HPやwebマーケティングすなわちリスティング広告などにその費用をかける方が効率が良いと判断した。

という訳で、患者さんの数は正直少なくても良い。

求められる治療の中身が重要である。

今回採用したスタッフは2人のみ!
私と合わせて合計3人で開業スタートだ!

開業前の1週間はスタッフと共に準備や治療のシミュレーションを何度も行った。
まだ届いていない材料も少しあったがなんとかなるだろう。

とりあえず、午前中は治療のシミュレーションと午後はコンサルと資料採りの練習。

私の治療は患者様が余程の部分的な治療を希望されない限り、基本的に噛み合わせや全ての歯牙を精査するために、資料採りをすることを前提としている。
初診は無料カウンセリングを1時間とる。
6枚の口腔内写真は必須で、インプラントの患者様に関してはCT撮影も無料で行う。
なぜなら、インプラントの話をするのに、骨の状態がわかるCT画像がないとそもそも話ができないからだ。

そして、資料採りを希望される方(ここからは有料)は了承を頂いた上で、引き続き資料採りを行い次回のアポイントに診断結果、見積もり2-3パターンを明示する。
補綴治療でも、必ずセファロ分析も全て行い、全顎的治療を提案する。

このように、1人1人の患者様に時間をしっかりと取りながら治療計画を立て、そして患者様のご要望と生活スタイルに基づいて治療をすすめる。

これらの治療スタイルを確立するためには、治療技術の習得だけではなく、経営スタイルや患者様にその技術を届けるための多くの戦略が必要であった。10本の矢もその1つである。

結局、初日の患者様は2時間弱お話をして資料採りを行った。
(後日、その患者様は70万円程の契約をした。
すなわち、初日の患者様は一人だったが契約は70万になったということだ。)

ちなみに、明日は、患者様は0人だ。
明後日は2人で、1人は紹介患者様。

果たしてどうなるのことやら。
そして、俺はやっていけるのか???

乞うご期待!

〜ちょっと先輩からのアドバイス〜
選択と集中によって、出来ることや内容の濃さは大幅に変化します。
経営資源をどこにいつ、どれだけ投資するか。それがマーケティングの重要な部分です。
(セミナーではそこの部分を深く説明してます。)