第38話 運転資金のデッドライン

第38話

運転資金のデッドライン

命綱つけてますか?

「デッドライン」とは?
このラインを超えたら死ぬというラインです。

私の今回の自費診療のスタート時は運転資金2000万を準備してのスタートであった。

先ず、必要なのが損益分岐点がどこなのかを把握しておくことだ。

当院は自費診療なのでスタッフは少なくてよく、先ずは2人スタートだった。
技工代、材料代、光熱費やローンの返済、生活費などをいれると、ざっと250万は毎月必要になる。

売上げがゼロはおそらくないが、もしうまくいかなかったときの、デッドラインを決めておかないといけない。

私のデッドラインの条件は2つあった。

①1年以内に自費診療のみでは経営が成り立たないと判断した場合

仮に1年以内に目処が立たないが、2年後には上手くいく可能性は十分にある。
しかし、同じ確率で上手くいかない可能性も十分にあるのだ。
1年本気で取り組んで上手くいかない場合、ズルズルやるのは良くない。
自分のエネルギーがもたない。
そして、何よりメンタルがやられてしまう。
(これは株式取引にも似ている。損切りできないまま「塩漬け」というやつだ。)

運転資金が目減りしていく状態では、次の仕掛けを打ち出すにも億劫になってしまう。
新しい広告やweb戦略を打ち出すにもお金がかかり、更に二の足を踏んでしまう。
たとえ実行しても、上手くいくとは限らないからだ。

1年ぐらいで線引きしないと、再起復活ができなくなる。

②運転資金が1000万円を切った場合

なぜ1000万円か?

それは保険診療に切り替えるためにはお金が必要だから。
レセコンや、何よりも人件費である。
2人増やした場合、半年分のお給料の確保が必要。
そして、システムを保険モードに切り替える必要がある。
「保険診療始めました」
のご近所様への案内も必要。
何をするにも先行投資がかかるのだ。

このように

・1年経って上手くいかなかった場合
・運転資金が1000万を切った場合

自分にビジネスセンスが無かったと諦めることを開業前に決めていた。

これが、私の「デッドライン」だ!

だからこそ、必死で死に物狂いで頑張れるのである。
例えるなら方向も何もわからないジャングルを突っ切って目的に向かう冒険家のようである。道具は自分で作った10本の矢!
(過去の日記を参照)

心の支えは子供の寝顔!
この寝顔を守るために全力で頑張るのだ。

〜少し先輩からのアドバイス〜
何かにチャレンジする場合、自分のデッドラインを予め決めておく必要がある。
なぜならば、いざ最悪な極限状態になったときに、人は思考が停止して動けなくなるからだ。そして、反応の遅れが命取りになる。
ちゃんと命綱を用意しましょう!

株式投資でいうなら、損切りラインをあらかじめ決めておく。
言うならば、逆指値をしっかりと入れてトレードする必要がある。
(わかる人だけで。笑笑)