ドローダウンを受け入れる覚悟/レオ先生の自費診療日記

ドローダウンを受け入れる覚悟/レオ先生の自費診療日記



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2022年9月。
面接を経て、これまで自分のスキルが専門分野に特化しすぎており、自費診療をメインでしていくには難しいという現実を突きつけられた私は、約1ヶ月後違う職場を探そうとしていた時に、ある一本の連絡を受けました。

それは岩下先生からでした。

「もう一度面接をするから来てください。」

えっ、2回目の面接って初耳やけどどういうこと?

自分が伝えておくことは話したし
これ以上深掘りされても何もないけどなあ…

と思いながらもアポイントを取り付け、そこから1ヶ月後にまたクリニックに訪れることになりました。

今度は妻とともに。

そしてまた約束の日に妻と向かう途中。
なんで「良かったら二人で」と言って頂いたのかわからないまま、到着すると早速本題に入っていくことになりました。

採用を前提として考えて頂いているということ。
そしてその上で話を聞いて私達夫婦二人でよく考えて働くかどうか決めてほしいと、前の面接の時と同様、私や家族のことまで含めた岩下先生の気遣いを強く感じました。

・岩下先生がこれまでに10年以上かけて学んできたことをたったの3年でやる覚悟があるかどうか
・そのためには必死でギアを上げて技術と集患の両方を勉強しないといけないということ
・自費診療のメインとなる矯正やインプラントのスキルが、岩下先生の思うレベルではないから、最初は根管治療の患者さん以外は任せられない
・そもそもどの程度診療ができるかもわからない
・それもあって、今の収入ほどの給料を出すことはできない

など、妻も呼ばれた理由に納得するとともに、私にとっては重大な選択を迫られることとなりました。

今までの保険診療を中心とした診療スタイルを選び、今の収入を維持して開業を目指すか?

自費診療とマーケティングを学べる環境に身を置き、一時的に収入を激減させ、家庭よりも仕事に重きを置く期間を取ってから自費開業を目指すか?

妻や子供がいて家庭を持っていることで、自分だけの問題ではないことにさらに悩みを抱え、そこから毎日のようにどっちを取ったらどうなるかという色々な将来像を想像することになりました。

今思えば、この時は悩みに悩んでまたメンタルに支障をきたしていたかもしれません。

そんな中決め手となったのは2つ。

一つは考え方。
岩下先生や中松尾さんの投稿にもあるように、「安定は衰退の始まり」ということを思い返しました。

成長を止めてしまうと、自分は安定して横ばいでも周りに追い越されてしまう。
この成長のチャンスを掴むのは今しかないから、この一時的な収入のドローダウンは受け入れて、それ以上に将来稼いだらいいんだと思えるようになりました。

そしてもう一つは、妻の一言。

自分のしたいことを選ばずに後悔するのはもったいないよ。
選んでみて違うなと思ったらそこから方向転換したらいいんじゃない?と。

こうするって決めてくれたらそれについていくし、家のことなら任せて。
と後押ししてもらったことでした。
こうして意思決定し、岩下先生に連絡することとなりました。